モンクレールmoncler ガムブルーの特徴

モンクレール ガムブルー(MONCLER GAMME BLEU)は2008年、ダウンジャケットの分野で卓越した専門技術で歴史を築き上げて来たモンクレール(MONCLER)がデザイナーのトム・ブラウン(Thom Browne)を迎えスタートしたブランド。
アクティブなスポーツウェアやアウターを得意とするモンクレールの高級ラインである。
ブランド名「ガムブルー」はフランス語で「青のライン」を意味する。
トム・ブラウンの先鋭的でモダンな感性とトラディショナルなモンクレールの融合によって生まれたガムブルーはモンクレールのキルトジャケットに新たな夜明けをもたらした。
オリジナルでありながらもオーソドックスで魅力的なブリティッシュツイードやイングリッシュウール、ハンドテーラーメイドを使用。とりわけガチョウのダウンはモンクレールの代名詞ともいえる。
また、2006年にスタートし「赤のライン」を意味するモンクレールのもう一つの高級ライン「ガムルージュ(Gamme Rouge)」のデザイナーはアレッサンドラ・ファッキネッティを経た後、ジャンバティスタ・ヴァリがデザインが担当している。
ガムブルーのデザインを手がけるトム・ブラウン(Thom Browne)が提案するコンセプトはモンクレールの伝統的なアイテムを斬新な発想と表現で最先端のエンターテインメントを作り変える。
そのコンセプトの多くはスポーツからインスパイアされており、過去のコレクションではセーリング、クリケット、ボクシング、漕艇(ボート競技)、アメリカンボーイスカウト、登山・ハイキングなどをテーマに、美しいテーラードと独創的なセンスでクラシックとモダンをファッション性の高いブランドカラーへと見事に落とし込んでいる。
イタリア・ミラノで発表されたモンクレール ガムブルーの2017年春夏メンズコレクションのテーマは「アメリカンボーイスカウト」。
カーキで統一されたワードローブはさながら探検に行くかのようなスタイリングが印象的だ。ポケットがデザインのキーになっており、実用的かつ立体感のあるアパレルを完成させている。
また、「登山とハイキング」をテーマとしたモンクレール ガンブルー2017-18年秋冬コレクションではディテールとしてロープを取り入れ、チェスターコートやトレンチなど洗練されたアイテムにバランス良くボトムスを合わせた全身ダウンの完全防寒スタイルで、雪山に挑むアルピニストを表現している。
モンクレール ガンブルーがモチーフとするスポーツは英国の伝統的なものが多い。50年代のモンクレールオリジナルダウンをベースに展開した2015-16年秋冬コレクションでは競馬のジョッキーのユニフォームを、2014-15年秋冬コレクションではイギリス・スコットランドの伝統的なアーガイル柄をテーマにニッカポッカをシンボルとして取り入れ、古き良き時代のゴルフウェアに新たなモダニズムを加えることに成功している。
シンボルといえば、モンクレールの象徴でもあるトリコロールカラーはトム・ブラウンが提案する斬新な世界観の中に上品さを仕込む必須アイコンの一つだ。
2013年春夏コレクションではオールホワイトと赤・白・青のトリコロールカラーを基調とし、スポーツで使われるディテールと素材もクラシカルなものや最新の高機能素材をさまざまに取り入れ、さわやかでモダンなマリンスタイルを作り上げている。
モンクレール ガンブルーの世界観は時にユニフォームなどスポーツシーンから受けたインスピレーションとは異なるパターンもある。
2016年秋冬コレクションでは、レッド・ブルー・ホワイト・グレーの4色で織りなす迷彩柄のみで終始彩られ、目のみを露出するか或いは目出し帽を被るスタイルを一貫しており、非常に強烈なコンセプトを想像させるストイックな世界観を打ち出した。